トライアングルのエントリーとターゲット【チャートパターン】

テクニカル分析

トライアングルの代表的な種類として、シンメトリカル・トライアングル、ディセンディング・トライアングル(下降)、アセンディング・トライアングル(上昇)があり、トレンド途中に出現しやすいパターン(コンティニュエーション・パターン)です。エリオット波動理論では推進波の4波で出現しやすいとされています。

シンメトリカル・トライアングル

シンメトリカル・トライアングル

シンメトリカル・トライアングルの基本的なトレード戦略
アップトレンド時にパターンを確認した場合、上図a,cに引ける上側ラインブレイクでロングエントリーが基本となります。ストップは下側ラインの下。

ターゲットはb,dに引いたサポートラインをaの位置にずらすやり方が簡単ですが、例外もあり、形が悪いトライアングルやトレンドラインの角度が急な場合にはbから上側ラインまでの値幅をターゲットにします。

ターゲットについては、動画で解説しています。参考にしてみてください。

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チャートパターンに共通することですが、パターンの完成よりもトレンドのどの位置でパターンが形成されているのかが重要です。トレンドの前半なのか、中盤なのか、後半なのか。フィボナッチ・エクステンションなどでトレンドがターゲットに到達している場合は、トライアングルのダマシを警戒しなければいけません。

注意)トライアングルの形が悪いケースやトレンドラインが急な場合のターゲットは以下を参照

トライアングルのエントリーとターゲット

エリオット波動の4波でトライアングル出現の場合、アクション波の1波もしくは3波に勢いがあるケースでは早めに逃げる準備をしていた方がいいかもしれません。エリオット波動についてはこちらの記事を参照ください→

アセンディング・トライアングル

アセンディング・トライアングル

上昇トレンド時の継続パターン(コンティニュエーション・パターン)として出現するアセンディング・トライアングル。
エントリーの基本は上側ラインブレイクで、ストップはfの安値下、ターゲットはbから上側ラインの値幅となります。

パターン完成後にストップを狩って上昇するダマシが発生するケースもあるため、トレンドのどのあたりでパターンを形成しているのか、トレンドターゲットはどのあたりなのかを事前に知ったうえで戦略に組み込む必要があります。

 

ディセンディング・トライアングル

ディセンディング・トライアングル

下落トレンド時の継続パターン(コンティニュエーション・パターン)として出現するディセンディング・トライアングル。
エントリーの基本は下側ラインブレイクで、ストップはfの高値上、ターゲットはbから下側ラインの値幅分となります。

注意点はアセンディング・トライアングルと同じです。

トライアングルのダマシ

チャートパターンのダマシは珍しいものではありません。
トレードにおいてチャートパターンのトレード戦略は、あくまで1つのトリガーにすぎません。重要なのは1つのトレンドサイクルの流れ(始まり→終わり)であって、メインプレイヤーにとって日足以下のパターンの崩れは大きなことではありません。チャートパターン崩れ(ダマシ)を想定したトレードプランを組み立てていくことが大切です。

ダマシ事例

トライアングルを形成したのはトレンドの押し目となるポイントで、フィボナッチ・リトレースメントの50%~61.8%の間。トライアングルの基本戦略ではaのポイントでストップにかかってしまいます。チャートは1時間足ですが、上位足の4時間足でトレードしているロング狙いのプレイヤーが死守したいポイントは上図bのポイントです。トライアングルのパターンだけでなく、トレンドターゲットからリスクリワード比を考えていけば、トレードプランが見えていきます。

チャートパターンに限らず単体のトリガーで完璧なものは存在しません。
世の中には必勝法のようなロジックやツールを高額で販売していますが、ほとんどが使い物にならないレベルです。よく考えればわかることですが、販売者のほとんどが実際のトレードで実績を残しているわけでなく、トレーダーをカモにして稼いでいるからです。何が偽物で何が本物なのかを見分ける力をつけ、自分の力で稼ぐ本物の技術を磨いていきましょう。

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