ヘッド・アンド・ショルダー(三尊)チャートパターン

テクニカル分析

ヘッド・アンド・ショルダー(三尊)やヘッド・アンド・ショルダー・ボトム(逆三尊)はトレンドの転換時(天井圏・底値圏)に出やすいチャートパターンです。

トレンド崩れから形成されるヘッド・アンド・ショルダー(三尊)。基本となるトレンド定義は、(上昇の場合)高値更新→安値切り上げ(下落の場合)安値更新→高値切り下げ。このトレンド定義が崩されると損切りや新規で参加する売買が増えることになります。

ヘッド・アンド・ショルダー

上図を確認していただくと、S1~S2までサポートラインを守りながら高値更新に成功しています。S2までは上昇トレンドで、上昇トレンド目線の市場参加者が多い状況になります。

S3あたりから上値は重くなり、S3をブレイクしたポイントb1から損切りや新規売り参加者が増えてきます。上図で完全に上昇トレンドが崩されるポイントは、S2をブレイクしたポイントb2になります。このようにトレンド定義が崩され形成されるチャートパターンが ヘッド・アンド・ショルダー(三尊)やヘッド・アンド・ショルダー・ボトム(逆三尊) になります。

ヘッド・アンド・ショルダー(三尊)のエントリータイミング

ヘッド・アンド・ショルダー(三尊)のエントリータイミングとしては、トレンド定義が崩されたポイントで考えるのが基本となりますが、応用としてショルダーでのエントリーやフィボナッチを使い先読みしてエントリーをすることも可能です。

ヘッド・アンド・ショルダー(三尊) のエントリータイミングを上図(オレンジ色の丸)で囲っています。 ヘッド・アンド・ショルダー・ボトム(逆三尊) も考え方は同じです。

上図aのエントリータイミングは初心者の方には難しいかもしれませんが、トレンドの勢いや出来高、フィボナッチを使用することでエントリー可能なポイントです。

上図bはトレンド定義が崩されるポイントであり、初心者でも狙えるポイントになります。

上図cはより安全にトレードしたい方が狙いやすい、ブレイク後のプルバック(戻り)を狙うエントリーポイントとなります。

投資ではどのエントリータイミングが正解というものはなく、自分に合ったトレード戦略を組み立て実行していくのみとなります。ヘッド・アンド・ショルダー(三尊)はチャートパターンの中でも成功確率が高く、初心者であれば学習して損はありません。

ヘッド・アンド・ショルダー(三尊) のターゲット

ヘッド・アンド・ショルダー(三尊)や ヘッド・アンド・ショルダー・ボトム(逆三尊)のターゲットは、ヘッドからネックラインまでの値幅分(1:1)がターゲットになります。

チャートパターンのターゲット

ネックラインからヘッドまでのpipsを確認することでターゲットがわかります。簡単なので私はフィボナッチを引いて200%付近に利益確定注文を入れています。

Chart pattern
Head and Shoulders

ヘッド・アンド・ショルダーの完成とダマシ

USDJPY 2020.01

アップトレンド開始から8日目にヘッド・アンド・ショルダーのヘッドを作り、ショルダーとなるポイントでスクイーズ。トレンドラインブレイクからターゲットまでは3日。ヘッドとショルダーの距離は短いが、買い勢力の勢いがなくなっている証拠であり、スクイーズから下ブレイク狙いは初心者でも狙うことができたポイント。

USDJPY 2020.02

ヘッド・アンド・ショルダーのチャートパターンとしてはネックラインをブレイクしていないので未完成だが、1月の値動きに似た動きで売りを誘う典型的なダマシパターン。チャートaのポイントはNYセッションから東京セッションにかけて下落。ロンドンセッションからNYセッションにかけて否定する動きbとなっています。チャートcのポイントで売りを入れたロスカットを巻き込み一気に上昇しています。

チャートパターンを完成させると思わせて一気に逆行するケースもあるので、成功パターンだけでなくダマシパターンも学習しておくことで、焦らず対応することができるはずです。

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