フラッグのエントリーとターゲット解説【チャートパターン】

テクニカル分析

チャートパターンであるフラッグを解説。
フラッグは一般的にトレンド継続パターンだと認識されていますが、相場によってトレンド転換になるケースもあります。どのような環境でフラッグが形成されているのかを分析し、戦略を組み立てていくことが実践のトレードで重要となります。

フラッグのトレード戦略

フラッグ ターゲット エントリータイミング

フラッグのエントリータイミングの基本は、上昇フラッグであれば2回目~3回目のサポートライン付近か、レジスタンラインをブレイクするタイミングになります。慎重にトレードしたい場合は、ブレイク後のプルバック(戻り)を待つ戦略も考えられますが、相場に勢いがあるケースではエントリータイミングを失う可能性もあります。

チャートパターン(フラッグ)とフィボナッチのエントリー

上チャートは、レンジから上抜け後にフラッグを形成したパターンです。
エントリーとして考えられるポイントはe1とe2です。

e1はフラッグ下限ライン3回目のタッチで、フィボナッチと組み合わせるとフィボナッチ38.2%付近からの反転となります。
e2はシンプルにフラッグ上限ラインブレイクとなります。

ターゲットはフラッグを形成した波の安値から高値の値幅(1:1)となります。(下チャート参照)

チャートパターン フラッグ ターゲット

フラッグの勝率はトレンドの前半と後半で大きく変わる!

統計から勝率を導いてくればわかりますが、トレンドの前半で形成されるフラッグの勝率は高く、後半になればなるほど勝率は下がります。

フラッグ成功とフラッグ失敗

上画像はチャートをかなり縮小しています。クリックでチャートを拡大できます。
チャートを確認していただくと、トレンドの前半と後半にフラッグが形成されています。前半部分のFlag1はフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しで、フラッグ下限2回目タッチで反発となっています。エントリーに関しては、フラッグ上限ブレイクでも遅くないタイミングです。

Flag 2を確認していただくと、フィボナッチ・エクステンション161.8%付近で、しかもFlag1のターゲットにも到達しています。この後の相場の流れは下チャートになります。

どれだけきれいなチャートパターンを描いていても、フラッグがどのポイントで形成されているかが重要となります。

上位足と下位足レベルでフラッグ形成

日足レベルで上昇フラッグを形成して、フラッグ上限をブレイク後に4時間足から1時間足レベルでフラッグを形成するパターンを紹介。チャートは1時間足を縮小しています。

フラッグのトレード戦略

日足レベルで形成したフラッグは、フィボナッチ・リトレースメント61.8%で反転して、ターゲットは緑色ラインとなります。日足レベルのフラッグ上限をブレイク後に形成したフラッグは、フィボナッチ・リトレースメント38.2%で反転し、ターゲットは青色ラインとなります。

本物のノウハウは確実に武器になる!

統計データから確率的優位性を知り、戦略に組み込むことでトレード成績は改善されます。上昇フラッグや下降フラッグを戦略に組み込むのであれば、どのような環境でフラッグが形成されているのかを分析しましょう。
完成度の高いチャートパターンだから絶対に成功するということはなく、確率的思考で常にリスクと向き合う姿勢がトレードには必要となります。ネット上には様々な情報が公開されていますが、どれだけ大変でも自分で検証した結果は裏切ることはありません。本当に必要な情報を取捨選択できる力をつけ、実践へ向けて準備を徹底しておきましょう。

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